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交通事故の慰謝料・主婦(主夫)の休業損害について
例で、専業主婦が交通事故に遭いました。通院日数52日、総治療日数は115日です。
渋滞末尾で停車中、後方から追突され、過失割合は0:10で全面的に相手に非があります。
主婦に休業損害は出ないのか?
というもので解説していきます。
主婦(主夫)業は仕事として認められ、休業損害はでないのか?と疑問を持つ方も多いと思います。
これらの情報からお応えしていきたいと思います。
1.休業損害とは
まず、休業補償とは何でしょうか。
交通事故で怪我を負うと、入院など通院期間に仕事を休まないといけないことがあります。休んだことによる減収分を加害者側に損害賠償請求することができます。
しかしながら原則として、仕事を休んでも収入が減らなければ、休業損害を請求することはできません。
2.専業主婦(主夫)には休業損害が適用されるのか?
原則として「収入が減らなければ休業損害請求をすることができない」とありますが、そうすると専業主婦(主夫)では休業損害請求できない。と思われてしまったかもしれません。ですが、専業主婦(主夫)にも休業損害は出ます。
給与が支払われていないとはいえ、例えば東京都の最低賃金1,041円に×8時間(フルタイム)としたら1日当り8,328円となる労働力となり、休業損害請求できる権利があります。
ただ、任意保険会社が休業損害を提示してこない事もあるので、注意してください。
※東京都の最低賃金は2021年10月のものです。
3.休業損害はどのくらい支払われるの?
費用は1日あたりの金額は最低5,700円です。
実通院日数の52日に休業損害がすべて適用されるのは稀ですが、専業主婦(主夫)の休業損害の適用日数については、交渉次第というのが大きいです。
例えば、「事故から1ヶ月はほとんど寝たきりの状態で、家族にも多大な迷惑を掛けた」というようなことを主張すれば、その30日間については、あっさり認めてくれる場合もあります。
しかし、ここで総治療日数が115日にも関わらず、3ヶ月寝たきり状態だったから、その期間の休業損害を出してほしい等と主張すると、ひどい場合、「そんなに寝たきり状態で何もできないなら、何故、入院しなかったのか?」などと指摘され、控えめに1ヶ月を主張すればすんなり通ったものの、最初に115日中の90日の休業損害を認めてほしいなどと言ったばかりに、30日すらスムーズに認めてもらうことができなかったりもしますので、ありのまま、かつ、客観的にみたとき、あまりにも不自然な主張にならないようにご注意下さい。
休業損害と通院慰謝料を合わせた賠償額

自賠責基準の通院慰謝料に関しては、「通院実日数の2倍」と「治療期間」のいずれか少ない方となりますので、少ない方の「52(日)×2」が適用され、104日が対象となります。
自賠責保険の計算基準は法律で決まっている、1日4,200円となるので、
通院慰謝料は52(日)×2×4,200=436,800円
休業損害が1ヶ月認められたとして、30×5,700円=171,000円
つまり、休業損害と慰謝料の合計は171,000+436,800=607,800円
これに、通院にかかった交通費と治療費等が加算された金額が賠償額となる可能性があります。。
万が一、始めの交渉からそれをすべて支払うと保険会社が言ってきたら、他に特に指摘していない部分で、他の項目を削られている可能性を疑って下さい。相手を疑うのは良いことではありませんが、保険会社との交渉に関していえば、そのくらいの心構えでことに臨む方がいいでしょう。
当然、この休業損害に関しても、主張しなければ支払ってもらえないと考えておくべきです。
専業主婦(主夫)であっても休業損害は出るので慰謝料とともに正しい計算方法で請求
専業主婦(主夫)であったとして、休業損害は認められるのに、それを知らない方が多いです。
専業主婦(主夫)というのは大変な仕事量です。それが交通事故により、不便を強いられるます。
専業主婦のお仕事というのは、本人ができないから「じゃあ、今日はお休みね」という事もできません。
必要以上に請求するのは、絶対にダメですが、支払ってもらって然るべき項目は漏れなく請求しましょう。
皆様が妥当な金額で示談できることを願っております。
投稿者プロフィール

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webライター10年目のフリーランス
企業経営などに関するジャンルが得意
わかりやすく伝わるように心がけています
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